2014年12月29日月曜日

ザ・対決! 最終回(2014年秋季)



 今季最終戦の有馬記念は「匠の視点」が快勝しました。ジェンティルドンナの勝因は「匠の視点」が指摘したとおり一番くじを引いた枠順にあったと考えられます。外枠に弾き飛ばされた⑬エピファネイア、⑭ゴールドシップ、⑮ジャスタウェイを本命に推した人たちは「匠の視点」の爪の垢を煎じて飲むべきでしょう。それにしてもジェンティルの単勝が870円とは驚かされますね。


 当ブログの本命ラキシスは健闘空しく6着、実力で優る3着ゴールドシップ、4着ジャスタウェイ、5着エピファネイアと接戦に持ち込めた要因が「枠順」にあったことは明らかです。同枠のトゥザワールドが2着に突っ込んできた要因も「枠順」に求められると考えるのが妥当でしょうね。最も「枠順」の影響を受けたのがエピファネイア、無理やり先行せざるを得なかったところで負けは目に見えていました。


 「井上オークス」の本命ゴールドシップはむしろ大健闘だったのではないでしょうか。当ブログはゴールドシップは実力が劣ると考えているので(10月5日付けブログ「直前予想」参照、後出しじゃんけんではありませんよ(笑))軽視していました。「井上オークス」の見立て通り状態が最高であったとしか考えられません。筆者には馬の見方など分かりません。パドックではジェンティルドンナの状態が一番悪く見えました。まぁ、5階席からほぼ真下に見ていたので分からなかったと言い訳しておきますが(笑)。



 今年の出走馬は全馬サンデーサイレンスの血を持っています。メイショウマンボだけは違うと思っていたところ、父スズカマンボもサンデーの仔でした。これだけ似たような血統の馬ばかりが揃い、関東馬はフェノーメノだけなのでみんなが栗東の坂路で鍛え上げられ、各馬の力量差が小さくなってきた現状では、馬券戦略はより緻密さが求められてきています。力の差がはっきりしていれば、馬場状態や枠順などに左右されることなく強い馬が勝つはずですが、これだけ各馬の力量差が接近してくると、馬場状態や枠順が結果を左右する度合いが深まってくるのも致し方のないところです。枠連❷-❸の結果を見ても、ドラフト有馬記念のキーポイントが枠順にあったことは明白ですね。


 「ザ・対決!」秋の陣は、有馬記念以上の大激戦の末【「さすらいの馬券師」4勝vs「匠の視点」3勝vs「井上オークス」1勝】という結果に終わりました。当ブログは穴狙いの多点買い、「匠の視点」は競馬界の重鎮らしいオーソドックスな予想、「井上オークス」は単勝1点買いですから「4勝vs3勝vs1勝」の結果が実力差を示すものではありません。当ブログの欠点は、フェノーメノやカゼノコやラキシスのようなどう見ても来そうにない馬を本命にすることです。但し、それがあるから菊花賞のゴールドアクターや朝日杯フューチュリティステークスのアルマワイオリが拾える訳です。「匠の視点」は人気上位馬偏重から脱却して有馬記念では4番人気のジェンティルドンナに敢然と◎を打ち馬連12,350円をヒットさせました。参考とすべき予想コラムとして、「匠の視点」の右に出るものがないことは連載第1回から参考にさせていただいている当ブログが保証します。「井上オークス」は結果は1勝ですが一発で勝負を決める爆発力があります。年に1度大レースに勝つニットエイトは「1年を1日で暮らすいい男」と言われましたが、井上オークスが「1年を1発で暮らすいい女?」か否かはもう少し検証が必要のようです。エピファネイアでジャパンカップを当てたので有馬もエピファでくると思っていましたが変えてきました。一度とると次もとなるのが人情ですが、この点だけは万哲以上の勝負師と言えます。




*ラキシスは健闘しましたが6着。見せ場十分のレース振りでした。