2014年10月27日月曜日

大当た~り~~



 既報のとおり本日は東京競馬場の馬主席で観戦してきました。馬主席に行くのは中山競馬場以来30年ぶりです。


 まず一言申し上げたいのは、馬主のレベルの劣化にあきれ果てたということです。お金を持っていらっしゃることは認めますが、人としての礼節を欠いていますね。



 それはさて置き、菊花賞は3連単をクリーンヒット、「何でこれが59,220円もつくの~」という感じです。本日はスポニチを持っていくのを忘れ、レープロだけしか見ていません。オッズも見ないで買っていました。そもそも、馬券を買うよりも競馬博物館で開催されている「英国ジョッキークラブ秘蔵 競馬絵画展」を見る方がはるかに有意義でした。こちらは別途特集する予定です。


 東京競馬場に行くときは、終わってから近くに住んでいる競馬好きの友人と飲みに行くのが恒例となっているのですが、そいつの感想も「珍しくオーソドックスな予想でしたね~」でした。何でそれが59,220円もつくのでしょうか(笑)。


 ネットで買ったのは3連単フォーメーションだけですが、現地では馬連、枠連、馬単も的中しました。単勝はサウンズオブアースを買っていたので完全制覇はなりませんでしたが。現地で払い戻してきたためこちらの物的証拠はありませんので話だけにしておきましょう。


 菊花賞は1977年にプレストウコウを本命にして以来最も得意にしているクラシックです。血統派にとっては意外に簡単な馬券が多いですよ。これも、1976年のグリーングラスに教えてもらったものです。マイラー系のトウショウボーイ、中距離系のクライムカイザー、完成前のテンポイントを蹴散らしてグリーングラスが内からスルスルと伸びてきたあの菊花賞で血統派に目覚めたのです。



 本日の1、2着は極めてオーソドックス、問題は3着のゴールドアクターの目を取るか否かにかかっていました。「匠の視点」も「スポニチ本紙」もゴールドアクターを無視し、当ブログは連下に押えた、この差はどこから来るのでしょうか。今年の菊花賞は「血統派でも食指の動く馬がいない」というのが一般的でした。当ブログも「今年はつまんねぇな~」と思ったのは事実です。しかし、ここからもう一歩突っ込むか否かが明暗を分ける結果となりました。


 もっとはっきり言うと、ゴールドアクターの父スクリーンヒーローが菊で通用するステイヤーを輩出するか否かをどう判断するかがポイントだったのです。出走馬18頭を見渡して、菊で馬券の対象になりそうな種牡馬の仔はいません。唯一頭、スクリーンヒーローだけにその可能性を見出すか否かが勝負の分かれ目でした。スクリーンヒーローの父グラスワンダーはサンデーサイレンスと同じくヘイルトゥリーズン系ですが、サンデーサイレンスがヘイルトゥリーズン-ヘイローだけに対して、グラスワンダーはヘイルトゥリーズンからロベルト-シルバーホークを通じているのです。サラブレッドは代を重ねる程その能力を進化させていきます。同じヘイルトゥリーズンを起源としても、ロベルト-シルバーホークと、ヘイローだけでは月とスッポン以上の差があります。これが理解できるか否かが明暗を分けたのです。


 スクリーンヒーローの母はランニングヒロイン、その母はダイナアクトレスです。ランニングヒロインは体質が弱く競走馬としては使い物になりませんでしたが、繁殖牝馬としてはスクリーンヒーロー以外にもリメンバードリーム、センターステージと、渋い活躍をした産駒を産んでいます。因みにリメンバードリームとセンターステージは筆者と仲のいい先輩が一口馬主でした。ダイナアクトレスに関してはここで説明するまでもありませんが一言だけ触れておきます。1987年のジャパンカップに出てきた時は「さすがにちょっと無理だろ~」と思いました。ところがぎっちょん、何と3着に突っ込んできたのです。社台の吉田さん(照哉だったか?)が「勝負はやってみなくては分からない。だからやるんです。」とコメントしていたことをはっきりと覚えています。


 スクリーンヒーローが菊で通用するステイヤーを輩出するか否か、「勝負はやってみないと分からない。」だからやってみました。それだけのことです。今後も続けますが(笑)。




*3連単フォーメーション②④⑮-②④⑥⑭⑮-②④⑥⑩⑫⑭⑮⑰の72点買い。会心のヒットでした。