2015年1月21日水曜日

ジェニュイン




 筆者が一番好きな馬は「サクラショウリ」でしたが、最も相性のいいお馬さんが「ジェニュイン」でした。


 当ブログが名馬の訃報をお伝えする場合、タイトルは直接的な馬名を使わないようにしてきましたが、ジェニュインの訃報だけは「ジェニュイン」のタイトルでお伝えさせていただきます。


 筆者はジェニュインの馬券をデビュー以来買い続けてきました。1994年10月15日のデビュー戦はエアリュージュの2着、この連勝複式馬券160円をとって以来の付き合いです。折り返しの新馬戦(当時はまだ一開催(4週)に何回でも新馬戦に出走することが可能でした。3戦目で新馬勝ちなどのパターンもありましたね)の単勝130円もとりました。続く赤松賞は本命コクトジュリアンとの一点で馬連470円を的中、セントポーリア賞では単勝150円を買いました。

 若葉ステークスは勝負のレースということで単勝馬券をしこたま買いました。結果はルイジアナボーイに5馬身離されて2着、筆者の渾身の単勝馬券は紙くずとなるはずでしたが何とルイジアナボーイが降着、筆者が手にした紙くずは2.4倍に大化けしました。

 お次は皐月賞です。サンデーサイレンスのファーストクロップであるタヤスツヨシとの一点、万が一を考えてオートマチックも少し押えました。結果は単勝690円のジェニュインが1着、4番人気のタヤスツヨシが2着、11番人気のオートマチックが3着。当時はまだ3連複も3連単もなく、できたばかりの馬連2810円をしこたま的中させていただきました。結果を見た時はいくら儲かったのか判然としませんでしたが、帯封まではいきませんでした。過去38年に亘って筆者の一レースにおける最高利益配当でしたが、昨年のNHKマイルカップで3連単と3連複を的中させて記録を塗り替えました。

 ダービーではタヤスツヨシとの馬連を10万円一点買いの予定でしたが、謙虚な性格なため5万円一点買いに抑えて590円を的中させていただきました。


 物語はまだ続きます。京王杯オータムハンデは2着に敗れて単勝こそ逃しましたが馬連720円を的中、毎日王冠はデビュー以来初めて連を外して6着に敗れましたが買っていなかったのです。ところが天皇賞ではサクラチトセオーとの馬連1590円を1万円一点買い。まさに神懸かっていましたね。

 続く有馬記念も当然しこたま買いましたが10着に敗れ、古馬になってからは筆者のジェニュイン狂想曲は影を潜めることとなったのです。


 ジェニュインの訃報が届くことは薄々感じていました。生誕25年を超えればいつお迎えが来てもおかしくはない。大豊泰昭、斉藤仁と、筆者よりも年下の訃報が相次ぎました。偉大な野球選手や柔道家と一頭のサラブレッドを並列に扱うことはご遺族の方々には大変失礼なこととは十分承知の上、ジェニュインの訃報も並列の扱いとさせていただきます。