2014年7月26日土曜日

負け続ける高額馬たち



 サンデーレーシングから一口300万円、総額1億2千円で募集されたポルトドートウィユは単勝1.4倍の人気を集めながら2着、セレクトセールで1億8千万円で落札されたアドマイヤロワは単勝2.4倍の人気を集めながら7着、社台レースホースから一口450万円、総額1億8千万円で募集されたアッシュゴールドは単勝1.8倍の人気を集めながら6着、何故高額馬は負け続けるのでしょうか。


 そもそも競走馬などという輩は走ってみないと分からないのです。素人は、牧場関係者や馬主や厩舎関係者やトラックマンやスポーツ紙の記者は分かっているという幻想を抱いていますが、馬のような高尚な生命体のことを人間のような下劣な動物に理解できる訳がないのです。これが理解できない人達は馬券で勝つことができません。


 身近な世界で考えてみてください。本当に仕事のできる人間とは、地道な努力を続けることを厭わない人達であって、口先が巧い、擦り寄っていくだけ、お坊ちゃん育ちなどに本当の仕事などできない事実を誰もが知っているでしょう。血統がいいだけ、値段が高いだけ、スポーツ紙が囃しているだけの馬が走らないのは人間の世界と同じことなのです。


 何故人々は高額馬の馬券を買うのか。新聞にこれは凄い馬だ、凱旋門賞に勝つなどと書かれてしまうとどうしても買ってしまうのかもしれませんが、そんなことをやっていればオレオレ詐欺にひっかかるだけであるという事実を知るべきでしょう。


 何故新聞が高額馬を「これは凄い馬だ」と書きたてるかの理由さえ理解できればオレオレ詐欺にひっかかることもなくなります。高額馬を買うのは有力馬主であって、「こんなの走らないよ」という事実を書くと取材させてもらえなくなるからです。情報を取るのが仕事の新聞記者は、取材拒否されると困るのでおべっか記事を書かざるを得ないのです。更に、「自分は分かっている」という振りをしておかないと仕事が貰えないので分かるはずのないものを分かっている振りをしているのです。繰り返しますが、馬のことを分かる人間などこの世に存在しません。



 当ブログは上記3頭を無印にしました。もちろん「走らない」と分かっているからではなく、単に「嫌い」という理由だけです。但し、馬券は勝った者の勝ちであるという事実は永遠に変わることはありません。実力もないのに人気だけが先行する馬たちを、当ブログは無印にし続けます。