2015年5月2日土曜日

伝説の新馬戦




 「伝説の新馬戦」と言えば2008年10月26日の京都5レース芝1800m、1着アンライバルド(皐月賞)、2着リーチザクラウン(ダービー2着)、3着ブエナビスタ(阪神JF、桜花賞、オークス、ヴィクトリアマイル、天皇賞、ジャパンカップ)、4着スリーロールス(菊花賞)が有名ですが、2着のリーチザクラウンがG1に勝っていない点で画竜点睛を欠いています。


 1着、2着が後のG1を勝った新馬戦と言えば2007年7月8日の阪神5レース芝1800m、1着アーネストリー(宝塚記念)、2着トールポピー(阪神JF、オークス・・・あとは惨敗ばかりだったので強かったのか弱かったのか分かりませんが(笑))、一番人気で8着に敗れたキャプテントゥーレも皐月賞馬になりました。2009年10月25日の京都5レース芝1800m、1着ローズキングダム(朝日FS、ジャパンカップ)、2着ヴィクトワールピサ(皐月賞、有馬記念、ドバイWC)も1着、2着がG1馬となっています。


 本日ご紹介する隠れた「伝説の新馬戦」も1着、2着が後のG1馬となった新馬戦です。2012年7月7日の中京5レースダート1400m、1着のアップトゥデイトは2015年4月18日の中山グランドジャンプに勝ってJG1馬となり、2着のクリソライトが2013年7月10日にジャパンダートダービーを勝ってJpn1馬となったのです。「JG1やJpn1なんかG1じゃない~~」と駄々をこねられては話が進みませんので無視して、注目すべきはこの新馬戦で単勝1.6倍の圧倒的支持を集めながら競走中止となったお馬さんこそがルミナスウイングであったという事実です。アップトゥデイトは5番人気、クリソライトは3番人気に過ぎませんでした。


 ルミナスウイングは「ルーミンのたてがみ」の語源となったルミナスポイントの初仔です。既に4勝して1600万下でも2着の実績がありますので母ルミナスポイント同様オープン入りは間違いないでしょう。ルミナスポイントの母ソニンクの10番目の産駒となるアグスタは本日の東京6レース、500万下ダート1600m戦を圧倒的1番人気に応えて快勝してオープン入りしました。ダート短距離界では目が離せない存在になってきましたね。ルミナスポイントの三番仔ペンタプリズムは芝でデビューして14着、10着でどうなることかと思っていたら三戦目のダート替わりで3着と一変し、来週のダート1600m未勝利戦で初勝利を狙っています。ルミナスポイントの四番仔ルミナスエレメントは早くも安田隆行厩舎に入厩してデビューに備えています。ルミナスウイングと同じく父クロフネとなる全妹「ルミナスポイントの2014」もサンデーサラブレッドクラブから募集される予定です。一族の繁栄は、まだ緒に就いたばかりなのです。




*筆者が激写したルミナスポイントのパドック写真。