2014年5月31日土曜日

ダービー 2014 




 さぁ皆さん、いよいよダービーです。まずは「ルーミンのたてがみ」を立ち上げる以前、他のサイトに書いた皐月賞の予想をご紹介すると、

「私がアグネスタキオン出現以前の最強サンデーサイレンス産駒と考えていたフジキセキもこの2年種付けがなく事実上の種牡馬引退状態で、今年の3歳世代がラストクロップになると言われています。シンザンのミホシンザン、パーソロンのシンボリルドルフ、サンデーサイレンスのディープインパクト等、種牡馬の最晩年に最高傑作が出現することはよく知られている事実です。
 ということで、今年の皐月賞は2頭のフジキセキ産駒イスラボニータとロサギガンティアで勝負します!
 フジキセキはサンデーサイレンスのファーストクロップです。新潟のデビュー戦は10馬身出遅れながら8馬身差の圧勝でした。レースを見た瞬間「ダービーはこの馬で決まり!」と叫んでいましたが、クラシック寸前で故障のため皐月賞、ダービーは出走できませんでした。種牡馬としては国内外でG1馬を8頭出して産駒の重賞55勝は戦後の内国産種牡馬では歴代N01、通算勝利数も内国産種牡馬では歴代No1ですが産駒のクラシック制覇はまだありません。ラストチャンスに賭けてみます。」


でした。


 今年の牡馬クラシック路線はそのフジキセキが出走できなかった1995年を踏襲しようと考えています。すなわち、95年は皐月賞が1着ジェニュイン、2着タヤスツヨシでダービーは1着タヤスツヨシ、2着ジェニュインであったことから、今年も皐月賞と1着、2着が入れ替わって1着トゥザワールド、2着イスラボニータと予想します。


 95年の皐月賞はジェニュインとタヤスツヨシで勝負して大儲けしました。ダービーも馬連1点で仕留めました。今年もその再現を狙っています。


 イスラボニータはピューマのような走りと言われます。股関節の可動範囲が広く、通常の馬では70度の角度までしか上がらない前脚が90度まで上がることから「ネコ科」のピューマのような走りができるのです。この点に関してはトウカイテイオーを想起させます。トウカイテイオーは繋ぎが柔らかくパドックの歩きも「ヒョコッ、ヒョコッ」という感じでした。1991年のダービーは「レース中骨折競走中止」と読んで無印にしましたが圧勝でした。但し「レース中骨折」の予想だけは当たりました。トウカイテイオーはその後骨折と復活を繰り返すドラマチックな競争人生を送ることとなります。イスラボニータもこの股関節の柔らかさがいつの日か裏目に出る時が来ると読んでいます。それが明日のダービーである可能性も否定はできません。


 皐月賞は枠順の有利不利があったことも否めません。皐月賞は大外を引いたトゥザワールドも明日は絶好の5番枠です。距離適性から見てもダービーではトゥザワールドを本命に推すのが妥当ではないかと考えます。


 95年は皐月賞もダービーも3着はオートマチックだったことから3着は皐月賞同様ウインフルブルームと予想していたところ“左肩ハ行”のため出走取り消しとなり、風雲急を告げてきました。繰り上がりのワンアンドオンリーとダービーでも勝負になりそうなレッドリヴェールは無視しませんが、これでは「匠の視点」と変わりませんので3着候補としてはキングカメハメハ産駒のスズカデヴィアスとタガノグランパ、ゼンノロブロイ産駒のアズマシャトルを考えています。


 アズマシャトルのブルメアは何とマルゼンスキーです。1974年生まれのマルゼンスキー20歳の時の産駒が1994年生まれのブレッシングで、アズマシャトルは母ブレッシングの12番仔となります。ブレッシングの母ブラダマンテも16頭の産駒を残しています。持込馬のマルゼンスキーは当時のルールではクラシックに出走できませんでした。主戦の中野渡清一騎手が「大外でもいい、賞金もいらない、決して他馬の邪魔をしないから一緒に走らせてくれ」と悲痛な叫びをあげたのは有名な話ですね。筆者が実際に見た馬の中では最強馬でした。ダービーに出ていたら最低でも5馬身差を付けて圧勝していたでしょう。


 タカモト式からもアズマシャトル。今年のダービーは第81回、「√81=9」なので、9番アズマシャトルが導かれます(笑)。予想は絞りますが馬券は手広く、これは鉄則ですね。