2014年9月15日月曜日

クレバー・ハンス効果




 当ブログの予想通り日曜新潟5レースでダイワダーウィンが勝ちました。「ここは先日旅立ったライバル・フサイチコンコルドの弔い合戦となります。」と書かせていただいたとおり、ダービーでフサコンの‟音速の末脚”に敗れたダンスインザダークの仔ダイワダーウィンの弔い合戦でした。


 近くに逝去された方がいる馬がよく走ることは古来から知られています。当然関係者は力が入るでしょう。その気配を馬が察知するのです。


 「そんな馬鹿な~」と思われた方は賢馬ハンスに教えを乞うべきでしょう。19世紀末にドイツで「賢馬」として有名になった「ハンス」は「計算ができる馬」としてして知られています。飼い主のヴィルヘルム・フォン・オーステンが客をを集めて目の前でハンスに計算問題を出します。みんなの前で「7+14」という問題を出してハンスに答えさせるのです。1から順番に札を出していくと「21」の札をハンスが咥えます。何故こんなことが可能かというと、正解の「21」が近づいてくるとみんなの緊張感が高まってきます。その気配をハンスが読んで、人々の興奮が最高潮となったところで札を咥えるのです。勿論算数が得意な訳ではありません。人の気配を読むことができるのです。


 この特技はハンスに限ったことではありません。馬という動物は人間の理解不能なほど敏感な生命体であり、人の気配を読むことができるのです。それを愚かな人間どもは「弔い合戦」と呼んでいます。所詮、人間のような下等動物に馬のような崇高な生命体のことを理解することなどできる筈がないのです。


 当ブログを真面目に読んでいる方は、日曜新潟メインの 京成杯AHも簡単に取れたことでしょう。勝ったクラレントもダンスインザダークの産駒でした。



 現代の「動物認知学」では、賢馬ハンスの事象を「クレバー・ハンス効果」と呼んでいます。