2014年9月11日木曜日

音速の末脚



 96年日本ダービー馬フサイチコンコルド号の訃報が伝わっています。


 「外から音速の末脚が炸裂する!」ダービーゴール前でダンスインザダークを交わした瞬間、三宅アナの絶叫が鳴り響いた。筆者の本命はフサイチはフサイチでもシンイチの方でした(笑)。ダンスとの馬連は千円押えていた記憶があります。馬連が導入されてからまだ6年目のことでした。


 体質が弱く、すぐ熱を出すのでダービーはデビューから三戦目、常識を覆すのは馬主関口房郎譲りというところでしょうか。2000年にフサイチペガサスでケンタッキーダービーまでも制して絶頂期には億単位の高額馬を買い漁り、条件戦でよく見かけました。サンデーサイレンスの二世代目の年で、皐月賞はイシノサンデー、ロイヤルタッチ、ダンスインザダークと3着までサンデー産駒が独占、ダービーでも一番人気がダンス、二番人気がロイヤル、三番人気がイシノでしたがコンコルドがサンデー軍団を蹴散らしたのです。ダービーでフサコンに敗れたダンスインザダークは菊花賞で音速を超える末脚を見せて雪辱しましたが、競走生命と引き換えの結果となり菊が最後のレースとなりました。



 Wikipediaによると馬名の由来は「コンコルド広場」とのことですが、フサイチコンコルドからコンコルド広場を連想する人はまずいない。三宅アナの絶叫で一躍有名になった音速はもちろん怪鳥コンコルドに由来するものです。そのコンコルドも、世界の空から姿を消して10年以上が経過しました。