2017年9月2日土曜日

新馬展望 2017-2018 その27


 まだぶり返しの残暑は来るでしょうがめっきり涼しくなりました。夏競馬も今週が最終週、いよいよ本格的な競馬シーズンの到来です。

 今季の新種牡馬の注目点がロードカナロアとオルフェーヴルにあることは新馬戦開始前から衆目の一致するところでした。ここまでの結果を見てもカナロア産駒は4勝、オルフェ産駒も4勝と互角ですが、内容には天と地の差があります。

 カナロアは6月に1勝、7月に3勝しましたが8月は0勝と完全に頭打ち。オルフェは6月こそ0勝でしたが7月に1勝、8月は3勝と上昇ムード。

 距離別に見てみると、カナロアは1200mで1勝、1600mで3勝。オルフェは1600mで1勝、1800mで3勝。距離の長い新馬戦が増えてくるにつれてオルフェが本領を発揮してきたことが分かります。

 札幌5レースはオルフェーヴル産駒⑩サトノテラスに注目。オルフェの流れに素直に従います。

 新潟5レースはロードカナロア産駒⑥ダノンスマッシュに注目。カナロア産駒が頭打ちになっているのは明確な理由があります。6月はサンデー・社台の募集、7月はセレクトセールの時期と重なります。販売促進用に早目に仕上げられた産駒がこの時期に攻勢をかけ、それをマスコミが囃し立てて買い煽るのが恒例となっているからです。したがって、仕上がりが早かったカナロア産駒は6月、7月で出尽くしました。但し、カナロアは早熟系ではありませんので、本番はこれからと見ています。その第一号がダノンスマッシュであると見ます。