指名第四号は明日の阪神でデビュー予定のレッドヴェルサス。「親父はスウィフトカレントじゃないかぁ~」の嘲りは真摯に受け止めますが、まぁ聞いてください。馬主は東京ホースレーシングです。
「Wikipedia」によると東京ホースレーシングの代表は山本洋子、東京サラブレットクラブの代表は西川哲とのことです。同じく「Wikipedia」によると山本洋子はパチンコ機器卸会社「フィールズ」の代表取締役会長山本英俊の妻であり、一口馬主を募集する「東京サラブレットクラブ」のホームページによると馬主登録名義が「東京ホースレーシング」とのことです。「東京サラブレットクラブ」の前身は「ユーワホースクラブ」でした。
西川哲はプロゴルファーで五月みどりの息子、菊池桃子と結婚した時は敵視していましたが離婚したので免責しました(笑)。父親の西川幸男は五月みどりの一番目の夫で、村田英雄、北島三郎、藤圭子を育てた芸能プロダクションの大御所です。「西川商事」名義の馬主としても知られ、ウエスタンダッシュなどを所有していました。遂には北西牧場(現ウエスタンファーム)を創業したオーナーブリーダーでもありました。
西川哲の母親・五月みどりも若かりし頃の趣味が不動産投資だったという生粋のギャンブラーで、西川哲は父母から勝負師の血を引き継いでいます。更に、五月みどりの実弟ははプロボウラーの西城正明で、西城は男子プロボウリング史上、矢島純一の41勝に次ぐ第二位となる通算35勝をあげています。プロボウラーになる前は歌手もやっていましたね。
昨今のネット上では、「菊池桃子=天女、西川哲=鬼畜」という構図が出来上がっていますが、ロックシンガーに転向してズッコケた菊池桃子に救いの手を差し伸べたのが西川哲でした。事実とはまことに奇なるものです。特にネット時代になってからは情報操作が容易になりましたのでお気を付けください。
山本英俊に買収されたユーワホースクラブの代表馬ユーワジェームスが有馬記念で2着したのは1987年のことです。1着メジロデュレンレンが10番人気、2着ユーワジェームスが7番人気、3着ハシケンエルドは14番人気でした。今なら3連単は1千万馬券になっていたでしょうね。
西川商事の代表馬ウエスタンダッシュは1974年の京成杯で後のダービー馬コーネルランサーを破り、1975年の金杯(東)ではオンワードガイを2馬身突き放しています。3歳(現2歳)の寒菊賞をレコード勝ちした時は2着のカネオオエをハナ差で抑えました。当ブログの読者であれば、1976年の安田記念で2着したのがカネオオエであったことをご存知のはずです(2015年6月7日付け「40回目の安田記念 」参照)。
筆者が初めて競馬場に「競馬」を見に行ったのは1976年12月1日、中山競馬場で行われたクモハタ記念でした。ニッポーキングが快勝して、同年の安田記念を勝ったニシキエースが2着した同レースで、8着に入線したのがウエスタンダッシュだったのです。
レッドヴェルサスはレッドリヴェールの半弟となります。レッドリヴェールが札幌2歳ステークスと阪神ジュベナイルフィリーズに勝ったのは一昨年のこと、随分時が経ったような気がします(笑)。