本日の阪神5レースでデビューしたルミナスエレメントの戦いは、先月急逝した母ルミナスポイントの弔い合戦となりました。
筆者が「ソニンクの03」に出資したのは2004年サンデーレーシングの募集時のことです。ルミナスポイントと名付けられた勝気な牝馬は、3歳夏の終わりに未勝利を勝ち上がるとダート短距離路線に転じて大活躍し、5勝をあげてオープンまで出世して2009年に引退しました。
ソニンクの一番仔01年産アコースティクスの産駒ロジユニヴァースが2009年のダービーを制したのはルミナスポイントの引退から数か月後、甥のロジユニヴァースのダービー制覇の報を、繁殖に上がった牧場で聞いた訳です。
ルミナスポイントの弟たちが重賞を勝ちまくるのは更にその後のことです。2011年9月、ソニンクの六番仔ランフォルセがエルムステークスを勝って物語の幕は開きます。ランフォルセはその後も3つの重賞を制しました。八番仔ノーザンリバーは2011年のアーリントンカップを制し、その後も4つの重賞を制します。先日のさきたま杯を二連覇したばかりで、まだ戦いは続いています。
昨年、サンデーレーシングの募集で出資したルミナスエレメントは早くもデビュー。母ルミナスポイントの弔い合戦は2着に敗れましたが、エレメントの戦いの幕は開いたばかりなのです。ソニンクから連綿と続く一族の戦いは、まだ緒についたばかり、それが血の宿命です。