40年間馬券師稼業を続ける秘訣とは、それは、時代の要請に応えることです。
英国のEU離脱という「快挙」が世界を揺るがしました。円は対ドルで急伸して一時99円台に突入し、日経平均は1200円安、ニューヨークも600ドル安という狼狽振りです。
ということで、ここは「大英帝国復活」と見て馬券戦略を構築します。
本命はMarju産駒⑮サトノクラウン。
マルジュは、生産こそアイルランドですが英国のジョン・ダンロップ厩舎に所属し、1991年にアスコットの英G1セントジェームズパレスステークスを制しました。姉のサルサビルはもっと凄い。英1000ギニーと英オークスを連覇し、カラに遠征して愛ダービーを制し、秋は渡仏してヴェルメイユ賞を制した名牝でした。
歴史を重んじることも40年続ける秘訣です。宝塚記念は、これまでG1でちょっと足りなかったお馬さんが勝つレースとして知られています。1990年、安田記念でオグリキャップに完敗したオサイチジョージが仁川で雪辱したのは典型事例ですね。皐月賞3着、ダービー2着、菊花賞3着、春天4着のメジロライアンが初G1を制したのも1991年の宝塚です。96年、97年有馬記念連続2着のマーベラスサンデーが唯一G1を制したのは1997年の宝塚、G1で4戦連続テイエムオペラオーの2着だったメイショウドトウが遂にG1を制したのも2001年の宝塚記念でした。
この点からも浮上するのは期待されながらG1を勝てていないサトノクラウンとなります。
海外競馬に目を向けることも必須です。いよいよ今秋から海外馬券が買えるようになります。第一号は「凱旋門賞」が予定されており、挑戦者ドゥラメンテが浮上します。
かつては春天路線の重要な位置を占めていた宝塚記念も、近年はその存在価値を失っており、条件戦並みのメンバーで争われています。今年は多少まともなメンバーが集まりましたが。今後は「凱旋門賞」のステップレースとして生き残りをはかる必要があります。その意味でも、今年はドゥラメンテに好走してもらわなくては困るというのが主催者側の心理でしょう。
◎ ⑮サトノクラウン
〇 ⑨ドゥラメンテ
▲ ②アンビシャス
☆ ⑬タッチングスピーチ
△ ⑰ヤマカツエース
△ ⑯マリアライト
△ ⑩カレンミロティック
△ ③キタサンブラック
△ ⑦ラブリーデイ
*Marjuの姉Salsabilが快勝した1990年英1000ギニーのレーシングプログラム。
*ちょっと見にくかったので拡大しました。
*渋い表紙ですね。歴史を感じさせます。